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【コラム】鉄骨造の工法と特徴

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鉄骨造は阪神大震災を受けて、溶接欠陥を防ぐため第三者検査機関による探傷傷試験が義務づけられています。厚さ6mm以上の重量鉄骨と、6mm未満の軽量鉄骨とがあります。

アパートに使用される軽量鉄骨軸組工法

鉄骨プレハブ系住宅メーカーで、主にアパート等に使用されています。厚さは2.3~4.5mmの鋼材が多く、原理は木造在来工法と同じですが、柱・梁の部分を軽量鉄骨に、筋交い部分をブレースに置き換えた工法です。部材は工場で生産され現場で組み立てる場合が多いため品質が一定してしているのが特徴で、完成度も高く耐震性・耐風性に優れています。軽量鉄骨軸組工法がブレース構造と呼ばれるのは、木造の筋交いと同様に、地震が発生した時の横揺れに対抗するために×状にブレースが入っているからです。木造在来工法に対して軽量ですが強度もあるため、地盤に対しての負荷がかかりません。そのため結果として基礎コストを減らすことができます。

中高層向けの鉄骨ラーメン工法

柱と梁に鉄骨を使用し、これを剛接合した構造です。鉄骨の中高層建物には、重量鉄骨によるラーメン工法を用いるのが一般的です。ダイヤフラム(柱と梁が一部接合されて工場から運ばれるもの)が現場に搬入されますが、接合部分があるため非常に重量があります。1本の柱で3階程度の長さになり、それ以上の階数に用いる場合には分割して搬入され、現場で溶接によって接合されます。大型のクレーン車で土台に設置し、残りの梁をボルトで接合させ組み立てられるのが一般的です。

鉄骨造の特徴

鉄骨造は、現場では工場で溶接されたものにボルトで接合するだけなので工期を短縮することが可能です。また加工は現場でなく工場で行うため、現場ごとに品質のばらつきがなく一定であることも特長として挙げられます。一方で、短所としては錆や結露が挙げられます。工場であらかじめ錆止めやメッキ加工などが行われますが、施工の際にキズができると錆の原因となります。鋼材の厚さの10%ほどが錆びると、強度は半分程度に低下するとも言われているため、錆には注意しなければなりません。また防火性にも欠点があります。燃えやすいと言われる木造の場合でも、表面は炭化しますが内部まで燃え尽きて倒壊することは多くありません。一方鉄骨は熱に弱いため、550℃に達すると急激に強度が低下するという性質があり注意が必要です。

質問 Jul 16, 2016 公開 提案 事務局 (13,170 ポイント)

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